日本写真測量学会 関西支部

平成26年度支部総会・特別講演会 テクニカルセミナー/第75回空間情報話題交換会の報告


2014年6月27日(金)、常翔学園・大阪センターにおいて平成26年度支部総会・特別講演会 テクニカルセミナー/第75回空間情報話題交換会を開催しました。


「空間情報で考える健康格差」

立命館大学 中谷 友樹 先生

講演資料:
http://www.jsprs-w.org/meetings/data/w0075_nakaya.pdf

 第32回特別講演会・第75回テクニカルセミナーでは,長幸平先生、中谷友樹先生のお二人にご講演頂きました。

 続いて、中谷先生(立命館大学)にご登壇頂き、『空間情報で考える健康格差』と題してご講演頂きました。

 中谷先生は、GISと空間分析、空間情報を利用して、 日本の居住地間に見られる健康格差を考える医学地理学・健康地理学に取り組んで来られました。 講演では、1)カルトグラム、2)ベイズ統計、3)クラスタ分析の3つの空間解析により健康格差を表現する事例について、 説明されました。1)カルトグラムでは、大都市圏に潜む健康格差をわかりやすく表現するために、 人口統計データに基づいて空間情報をゆがめた疫病カルトグラムを紹介頂きました。 2)ベイズ統計では、がん登録指標では見えなかった地域の健康格差を読み取るため、 ベイズ統計による空間的平滑化を施した事例を紹介頂きました。 3)クラスタ分析では、居住地による健康格差を表現するために、膨大な統計情報に対して、 クラスタ分析による居住地の類型化を施した事例を説明頂きました。

 ご講演いただきました中谷先生には,この場を借りてお礼申し上げます。


※測量系CPD協議会において認定された学習プログラムとして終了後に参加者へ受講書が配布されました。
※GIS上級技術者の認定を受ける際の貢献達成度ポイントとして申請できる参加証も配布されました。