日本写真測量学会 関西支部

第133回テクニカルセミナー/空間情報話題交換会の報告


2026年2月6日(金)、大阪公立大学 I-siteなんば に於いて第133回テクニカルセミナー/空間情報話題交換会を開催しました。


『施工会社におけるデジタルツインの活用』

五洋建設株式会社 石田 仁 様

講演資料:講演終了1年後に掲載予定

 テクニカルセミナー/第133回空間情報話題交換会では、『施工会社におけるデジタルツインの活用』と題して、五洋建設株式会社の石田仁様にご講演いただきました。

 本講演では、施工現場におけるICT開発の変遷から、最新のデジタルツイン構築、さらには建設機械の自動運転制御に至るまでの広範な取り組みについての話題提供がありました。
 初めに、石田様が初期の頃から関わってこられた「情報化施工」の変遷についてお話しされました。当初はデジタルデータが管理基準として認められず苦労した状況から、現場の意見を反映して毎年基準が更新されるようになったことが、ICT活用の大きな転換点となった経緯を説明されました。
 次に、国土交通省のPRISMプロジェクトを通じた5年間の技術開発の歩みを紹介されました。AR/MRによる遠隔臨場やバーチャル空間での多人数会議、IoTセンサとVR空間を統合した「デジタルツイン」の試み、トンネル切羽での建設機械の自動運転の導入といった年度ごとに積み重ねられてきた取り組みを解説していただきました。
 最後に、デジタルツインの具体的な活用事例をお話しされました。パラメトリックモデルを用いた3次元バーチャル空間でのトンネル現場の状況把握や、2D LiDARを利用した自己位置推定手法といった自動運転制御を支える技術などについて、現場写真や動画も交えて詳しく紹介されました。また、デジタルツインはベテラン技術者への説得力も高く、今後も継続してブラッシュアップしていきたいとのことでした。
 講演後の質疑応答では、測量精度の使い分けや海外製ソフトを評価する力の必要性、建設業界を目指す学生へのメッセージ、今後の建設業界と社会の関わりなどについて活発な意見交換が行われました。

 ご講演いただきました石田様にはこの場を借りてお礼申し上げます。


※測量系CPD協議会において認定された学習プログラムとして終了後に参加者へ受講書が配布されました。
※GIS上級技術者の認定を受ける際の貢献達成度ポイントとして申請できる参加証も配布されました。