日本写真測量学会 関西支部

第131回テクニカルセミナー/空間情報話題交換会の報告


2025年10月24日(金)、大阪公立大学 I-siteなんば に於いて第131回テクニカルセミナー/空間情報話題交換会を開催しました。


『素朴なアイデアで空間情報を使えるものに〜技術開発と発明の力〜』

株式会社パスコ 西村 修 様

講演資料:講演終了1年後に掲載予定

 テクニカルセミナー/第131回空間情報話題交換会では、『素朴なアイデアで空間情報を使えるものに〜技術開発と発明の力〜』と題して、株式会社パスコの西村修様にご講演いただきました。

 2021年開催の第105回空間情報話題交換会にご登壇いただいた際にはMMSの話題を中心にご講演いただきましたが、本講演では、近年の技術動向も踏まえながら、空間情報分野の今後の展望についてお話しいただきました。MMSやドローンによる空間情報取得やGISの活用が一般化し、さらにAI技術の導入によって自動分類・物体認識・セグメンテーション等が容易となった現在、空間情報の活用が次のフェーズへ移行しつつあることを、多くの具体例を交えて解説されました。また、企業においても生成AIの活用が急速に進んでいる現状についても触れつつ、その利便性のみならず、課題にも言及され、現場での慎重かつ適切な活用の必要性について示されました。
 さらに、空間情報の社会実装を推進する上での技術開発や発明を行う意義についても述べられ、ご自身が関わられた複数の特許取得事例を取り上げながら、発明がどのように生まれ、どのような価値を社会にもたらすのかをご説明いただきました。特許は特別な人だけが生み出すものではなく、現場の課題を真摯に見つめ、継続的な学びと挑戦を積み重ねる姿勢こそが、地理空間分野を益々発展させることにつながるとのメッセージが大変印象的でした。

 ご講演いただきました西村様には、この場を借りてお礼申し上げます。


※測量系CPD協議会において認定された学習プログラムとして終了後に参加者へ受講書が配布されました。
※GIS上級技術者の認定を受ける際の貢献達成度ポイントとして申請できる参加証も配布されました。