日本写真測量学会 関西支部

第97回テクニカルセミナー/空間情報話題交換会の報告


2018年12月7日(金)、大阪府立大学 I-siteなんば においてテクニカルセミナー/第97回空間情報話題交換会を開催しました。


『3次元センシング情報の取得・処理・活用〜道路・河川を対象に〜』

関西大学 窪田諭 氏

講演資料:
http://www.jsprs-w.org/meetings/data/w0097_kubta.pdf

3次元センシング、地上レーザスキャナ、UAV、小型レーザスキャナ、点群データ

 第97回テクニカルセミナー・空間情報話題交換会では, 「3次元センシング情報の取得・処理・活用〜道路・河川を対象に〜」と題して,関西大学の窪田諭様にご講演いただきました.

 国内の建設業界では,ICTの全面的な活用等の施策を建設現場に導入することによって, 建設生産システム全体の生産性向上を図るi-Constructionが進められてきています.

 ご講演では,道路や河川を対象とした地上据置型レーザスキャナやUAVでの計測例を基に, 各種計測機器の特徴や計測における注意点についてご紹介いただきました.3次元センシング情報の現地計測に加え, スマートフォンなどの端末を用いて,現地での調査結果をリアルタイムで管理できる維持管理システムの開発も試みられているそうです.

 さらに,窪田様らは,UAVプラットフォームを用いた計測システム技術, データ処理技術および運用モデルの開発と確立を目的とした高度空間計測技術開発コンソーシアムを発足され, 「日本の技術で世界を圧巻する」を合言葉に,産学官の総力を結集し,各種開発を進められてきています. ご講演では,現在開発中の計測ユニットや高度補正・フィルタリングといった点群データの処理技術について,実際の計測結果を交えてご解説いただきました. また,関西大学では,社会空間情報科学研究センターを創設され,社会基盤情報学・社会活動情報学・スポーツ情報学の3つの分野について, 産学官が連携したワーキンググループによる技術開発などを実施されています.

 ご講演後,現在開発中のUAVの計測ユニットについて,実用化に向けた具体的な質疑が会場からあるなど,活発な意見交換が行われました.

 ご講演いただきました窪田様には,この場を借りてお礼申しあげます.


※測量系CPD協議会において認定された学習プログラムとして終了後に参加者へ受講書が配布されました。
※GIS上級技術者の認定を受ける際の貢献達成度ポイントとして申請できる参加証も配布されました。