日本写真測量学会 関西支部

テクニカルセミナー/第78回空間情報話題交換会の報告


2015年2月6日(金)、常翔学園・大阪センターにおいてテクニカルセミナー/第78回空間情報話題交換会を開催しました。


「統合型GISの意味と東日本大震災での活用」

浦安市 醍醐 恵二 氏

講演資料:
http://www.jsprs-w.org/meetings/data/w0078_daigo.pdf

統合型GIS,住基連携,統計調査とGIS,政策判断のためのGIS,基礎自治体職員の役割,災害対応

 第78回テクニカルセミナーでは, 『統合型GISの意味と東日本大震災での活用』と題して、 浦安市 醍醐恵二様にご講演頂きました。 講演では、浦安市における1)供用空間データの整備と統合型GISの構築、 2)東日本大震災における統合型GISの活用、 3)更なるGISの活用、の3つのテーマについてのお話を頂きました。

 1)では、浦安市において平成9年より始まった空間データ整備に関する部局間の調整を行う組織作りから、 供用空間データ(部局間で共通利用できる空間データ)の検討、 統合型GISに対する供用空間データの実装について、ご紹介頂きました。 2)では、市の4分の3が埋め立て地である浦安市で発生した東日本大震災による液状化に伴う震災被害について、 当時の状況を詳しくご説明頂きました。 さらに、刻々と変わる被害とライフライン復旧状況を迅速に把握した浦安市の統合型GISをご紹介頂きました。 3)では、まとめとして、今後の統合型GISの方向性について、 空間データ利用促進のための浦安市と国土地理院による協力事例を例に、ご説明頂きました。

 ご講演頂きました醍醐様には,この場を借りてお礼申し上げます。

(参考): 統合型GISは、地方公共団体が利用する地図データのうち、 複数の部局が利用するデータを各部局が共用できる形で整備し、 利用していく庁内横断的なシステムと定義されています(総務省 統合型GIS推進指針より抜粋)。


※測量系CPD協議会において認定された学習プログラムとして終了後に参加者へ受講書が配布されました。
※GIS上級技術者の認定を受ける際の貢献達成度ポイントとして申請できる参加証も配布されました。