日本写真測量学会 関西支部

テクニカルセミナー/第69回空間情報話題交換会の報告


2013年4月26日(金)、常翔学園・大阪センターにおいてテクニカルセミナー/第69回空間情報話題交換会を開催しました。


『飛行船ロボットを用いた自動情報収集・提示システム』

神戸大学大学院 深尾 隆則 氏

講演資料:
http://www.jsprs-w.org/meetings/data/w0069_fukao.pdf

キーワード:UAV,ステレオカメラ,レーザスキャナ,3次元モデル

 神戸・淡路大震災以降、迅速かつ安全に被災地のさまざまな情報を収集することが求められています。 このような被災地の情報収集には上空からの状況把握が有効であり、これまでも航空機などが用いられてきました。 しかし、その多くが、解像度が低い、建物の側面状況を把握できない課題がありました。 こうした背景より、神戸大学の深尾先生は、災害時の自動情報収集及び提示システムの開発に取り組んでこられてきました。 今回は、その内容をご紹介いただきました。

 深尾先生は低空、低速、長時間、安全な飛行が可能で、かつ高解像度の画像を取得できる飛行船やUAVに着目されており、 その制御に関する研究や実用化の活動をご紹介頂きました。 更に、建物側面状況を把握する手法として、飛行船搭載の回転型ステレオカメラや全周囲レーザスキャナによる三次元モデル構築手法を、 理論と実例を交えてわかりやすくご紹介頂きました。

 ご講演頂きました深尾様には、この場を借りて御礼申し上げます。


※測量系CPD協議会において認定された学習プログラムとして終了後に参加者へ受講書が配布されました。
※GIS上級技術者の認定を受ける際の貢献達成度ポイントとして申請できる参加証も配布されました。